第二世代モバイル通信技術の沿革


第一世代モバイルの携帯電話・ネットワークには限界があり、技術のさらなる普及は伸び悩んでいました。 大きな人口における通信の普及を拡大するためには、 相互運用性(例:インターオペラビリティ、国際ローミング)と手頃な価格(より安価な携帯電話とサービス)が不可欠となっていました

第一世代モバイルの散発的・競争的な開発とは対照的に、第二世代モバイル通信技術の開発は、計画的・協力的に行われました。 ヨーロッパ諸国の協調した取り組みにより、次のような技術が開発されました。

  • R21:1980年ごろに、CEPTの電気通信委員会、無線通信作業部会、および周波数に関する作業副部会R21は、 国際周波数割当テーブルにおいて900MHzで移動サービスを追加することに成功し、 新しく一般モバイル通信用の総容量1000チャネル(2 x 25 MHz)をつくりだすとともに、2G通信に利用できる周波数スペクトラムへの道を切り開きました。

  • GSM:1982年、GSM作業部会 は、CEPTの電気通信委員会によって、900MHz帯の公衆移動通信システムの技術的および運用上の特性を調和させるために設立されました。

• ETSI:1988年に設立され、移動通信用グローバルシステム技術 の基準と技術仕様を定義しています。

移動通信用グローバルシステム技術 は世界のほとんどの地域を席巻する主要な第二世代技術となり、数十年間でモバイル市場の80%を占めるようになりました。 米国の同等品はIS-54であり、後にIS-136に置き換えられたDigital-AMPSとも呼ばれていました。

1991年、Radiolinja (現Elisa)はフィンランドで最初のGSMネットワークを開始しました。 ヨーロッパでは第一世代システムと第二世代システムに900MHzの周波数範囲が使われていたので、第一世代システムはシャットダウンされ、第二世代システムのためのスペースが確保されました。

1992年に初めて、音声に加えて9.6kbpsのデータレートを送受信できるSMS (ショートメッセージサービス)がスタートしました。モバイルネットワークにデータサービスが導入されたのです。 最初のSMSは1992年12月3日にエンジニアのNeil Papworthによって、コンピューターからOrbitel 901を持ったVodafoneディレクター、Richard Jarvisまで「メリークリスマス」と送信されました。

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GPRS は2.5次世代としても知られ、1995年には最大160kbpsのデータ転送速度がサポートされました。さらに、データ転送速度において8PSK変調をサポートする、2.75次世代とも呼ばれるEDGE が1997年に最大500 kbpsの転送速度で導入されました。

1999年に発売されたNokia 3210は、全世界で3番目に売れた携帯電話となり、1億5,000万台の販売台数に達しました。洗練されたデザインで、ついに外付けアンテナなしで使える、多くの人々にとって最初の携帯電話です。 2000年に発売された後継モデル3310は1億2,600万台販売され、第二世代モバイル時代の象徴として認識されており、2017年に復刻版 が発売されました。

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エリクソンは第二世代ネットワーク機器の大手メーカーに成長しました。第二世代携帯電話の約40%は1990年代にエリクソンで作られました。

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PDC 規格に基づく日本の第二世代ネットワークは、他の標準との相互運用性をサポートしておらず、いずれの方向への国際ローミングもサポートしていないため、比較的短期間のものでした。 しかしながら、このことは日本での第3世代の早期採用のための道を開いています。 第二世代ネットワークの孤立にもかかわらず、日本は世界に先駆けて、革新をいくつか果たしました。

1999年には、日本のモバイルインターネット「iモード」の発売に伴い、栗田穣崇氏が考案した「絵文字」が発表されました。

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2000年には、シャープ製の最初のカメラ付き携帯電話 がJ-Phoneで発売されました。

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GSMネットワークは過去数十年にわたりモバイルユーザーにサービスを提供してきており、そのほとんどが未だに運用されています。2016年にオーストラリアのテルストラではじめて第二世代 GSMネットワークがシャットダウンされ、続いて米国のAT&T、オーストラリアのOptus、そして2017年にシンガポールのすべての事業者がシャットダウンを行いました。

第二世代ネットワークは、以下の改善により、移動通信産業の革命において重要な役割を果たしたと言えます。

  • TDMA、周波数の再利用、スペクトルのより効率的な使用、多くのユーザーの同時接続のサポート
  • 通信のデジタル暗号化
  • より小型で、軽く、洗練された携帯電話
  • 市場への浸透、携帯電話の所有権、契約の商品化
  • ローミングのサポート
  • メッセージングのサポート

モバイル通信技術の沿革シリーズ:
第一世代モバイル通信技術の沿革
第三世代(3G)モバイル通信技術の沿革
第四世代モバイル通信技術の沿革も読む

アイ・シン・チャン

2018年4月入社。Telco Engineers にて4大陸16カ国にわたり、10以上の取扱説明書を手がけて熟練の技を磨いた。10年以上の携帯電話技術に特化した経験をもつ。情熱を持って創造する。

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