「スマホ依存症」という言葉があるほど、 私たちは無意識のうちに、スマートフォンの画面を長時間見続けてしまいます。

画面を開けば、色とりどりのアプリ。 写真や動画、ニュース、そして届いているたくさんのメッセージ。 便利で楽しい反面、そこには常に「次の反応」を求められる世界があります。

ほとんどのコミュニケーションは「返信前提」

現代の多くのコミュニケーションツールは、 暗黙のうちに 「返信前提」で設計されています。

メッセージを受け取れば、 返さなければいけない。 既読をつけたら、なおさら。

便利さと引き換えに、 「返さなきゃ」「後で返そう」「どう返そう」 そんな小さな心理的負担が、少しずつ積み重なっていきます。

「既読無視」という言葉が生まれたこと自体、 そのプレッシャーの存在を物語っているのかもしれません。

SMSは、会話を求めない

一方で、SMSはどうでしょうか。

初期のSMSは、 今ほど多くの役割を担っていませんでした。

むしろ、現在のコミュニケーションツールの代わりに、 SMSの返信、返信、でやり取りをしていたのです。

しかし、デジタルデバイスやコミュニケーション手段が進化した今、 SMSはまったく別の立ち位置を獲得しています。

それは、会話を求めないメッセージであること。

現代のSMSの多くは、次のような用途で使われています。

  • 認証コード
  • 予約リマインダー
  • 準備完了通知
  • システム通知

これらのメッセージに、返信は必要ありません。 スタンプも、既読リアクションもいらない。

ただ、 必要な情報を、必要なタイミングで受け取る。 それだけです。

だから、SMSの着信音は不快にならない

SMSの着信音を聞いたとき、 私たちはあまり身構えません。

「返さなきゃ」という緊張よりも、 「何の通知だろう?」という確認に近い感覚。

認証コードを入力する。 準備完了の知らせを見て、行動する。 予約を思い出して、予定を確認する。

SMSは、 私たちの生活を止めるのではなく、 前に進めるために溶け込んでくる存在です。

返信しなくていい、というやさしさ

SNSやチャットツールは、 人と人をつなげ、関係性を深めてくれます。

一方でSMSは、 関係性を増やそうとはしません。

会話を広げず、 感情を求めず、 ただ「伝える」ことに徹しています。

だからこそ、 返信しなくていい。 既読も、リアクションも不要。

それでも、 送信したことは、ちゃんと伝わっている。

SMSが今も使われ続ける理由

デジタルツールが増え続ける中で、 SMSが廃れずに残っている理由は、 この「心理的負担の少なさ」にあるのかもしれません。

便利であること。 確実に届くこと。 そして、相手の時間や気持ちを奪わないこと。

返信しなくていい連絡が、 いちばん親切なこともある。

それが、 SMSというメディアの存在価値なのではないでしょうか。

横山 愛子

横山 愛子

顧客支援及び運営担当

2014年1月に入社。関西外国語大学卒業後、貿易商社での勤務、オンラインストアの立ち上げ、運営、15年に亘る海外在住経験あり。幅広い視野を持って、お客様とのコミュニケーションに努めたいと思っております。