最近、よく「〇〇社が700文字以上ショートメッセージ送れるけど、おたくもはできますか?」のような 問い合わせをいただていますが、そもそも「SMSショートメッセージ」というサービスで長文を送ることって、 アリなのか、と考えてみたいと思います。

そもそも、ショートメッセージ(SMS)を送ると、どんな相手でも1通は70文字までしか送れません。 使うサービスによって、長文のメッセージを、本来複数の送信になるところを、1つのメッセージとして まとめてくれる機能もありますが、1通のメッセージは70文字までしか入らないことはかわりません。

その点からすると、弊社運営のSMS配信APIを使うと、複数のメッセージに 分割することで、いくらの長さのメッセージでも送れます。XoxzoのSMS配信APIや、EZSMSのWebから送信及びダイヤルSMSのSMS文面の字数制限についてこちらをよんでください。

では、できるからと言ってやるべきものなのか。

結論からと言えば、「ノー」です。

開封率が高いと言えども

前回のブログ投稿「ビジネス・コミュニケーションにSMSを取り入れる理由」 にも掲載をしていますが、電子メールに比べ、SMSの開封率は高いです。着信3秒後、ほとんどの人はメッセージを開封して読みます。

開封率が高いと聞いて、伸び悩みの電子メールからSMSへのマーケテイングに力を入れて切り替えよう、というビジネスは少なくありません。

しかし、SMSはその規格によって英数字以外の文字で送ると、最大1つのSMSに70文字しか入りません。この規格は、どこの国でも、どのサービス でも代わりはありません。お使いになっているベンダーの送信画面で70文字以上のメッセージを送信できるとなっても、メッセージ は必ず分割されて、その分の通数が課金されます。 分割されてしまったメッセージは、受信側の機種によって送った順に届く保証もありません。

SMSは、短い文字数で、伝えたいメッセージを伝えて直感的に何かのアクションを起こさせる有効なツールです。 メールのように、たくさんの文字が届いて、下手したら複数のバラバラのSMSで届いてしまうとむしろ カスタマー・エクスペリエンス (UX) が低下すると同時に、二度とその配信者からのメッセージを読みたくなくなる恐れがあります。

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価格は800倍の差・ショートメール料金

SMS通信料金とEメールを比べたら差がある上で、SMSの場合文字数の問題もあります。 反面に、SMSの開封率は98%と高く、わずか20%の電子メールの開封率を上回っています。

相場としてそこそこ実績がある程度のところならはメールは1通あたり 0.025円 というぐらいのコストに対して、SMSメッセージは 1通あたり10円から20円になります。

単純に200文字のメールマガをSMSで送るとしてしまうと、1通が0.025円から30円になります。1000人のお客様に送るとしたら メールで送ると25円のところ3万円になります。

開封率が高いからと言って、 メールで伝えようとしていたことを、そのままSMSに送ろうということは、ないです。

パーソナライズできるからこそ、開封率が高いSMSなので、メールマーケテイング感覚でSMSを送ると、お客様は離れていく。 もちろんエンドユーザのお客様によりますが、月に4通程度のマーケテイングSMSはすでに多すぎると言われています。

SMSマーケティングキャンペーンのROI(費用対効果)を測定する方についてはこちらをよんでください。

で、どうすればいいでしょうか。

繰り返しになりますが、 SMSは、短い文字数で、伝えたいメッセージを伝えて直感的にアクションを起こさせるツールです。 この「アクション」というのは、一般的にあるリンクをクリックすることか、ある電話番号に電話をかけてもらうことです。

誰が読んでも何かしら欲しがる情報が載っているだろう、というメールの大量配信と違って、 読む側に短い文書で直感的にアクションを起こしてもらうなら、読む側は何がほしいななのか、知ることが一番大事です。 当たり前のようなことですが、実際にとても難しいことで、細かく顧客管理システム (CRM) などを運用していなければ、なかなかできないことです。

まとめ

ショートメッセージは、その名のとおり、短文を送るサービスです。

どうしてもたくさんのお得の情報を伝えたいなら、スマホ対応サイトに情報を載せ、SMSの中に誘導するリンクを埋め込めましょう。 リンクを載せることさえ70文字の制限にも入ることを忘れなく、URL短縮サービスなどを使って簡潔な文章を作りましょう。

誘導リンクを使うとことで、簡潔に短いSMSを送ることができる他、リンク解析ツールなどを使うと、 SMSの配信効果(開封率など)も分析することが可能になります。

誘導リンクを使うとことで、簡潔に短いSMSを送ることができる他、url 解析・url 調べる・url パラメータツールなどを使うと、 SMSの配信効果(開封率など)も分析することが可能になります。 Xoxzo Web APIもリンクトラキングというurl 解析とURL短縮機能があります。使い方は簡単で普段と同様の送信に、パラメーターを一つ加えるだけです。 リンクトラキングのリリースの記事で、機能の生い立ち、使い方と料金について詳しく読むことができます。

SMSとメールは、どちらか一方がより優れている連絡手段ではなく、それぞれのメリットとデメリットがあることから、 それを理解することと、使い分けることがとても重要です。

SMS問言えば、

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イクバル・アバドゥラ

イクバル・アバドゥラ

取締役

1997年に来日。佐賀大学の理工学部を卒業しヤフー株式会社、アマゾン株式会社を経て2007年に株式会社Xoxzoの前身である株式会社MARIMOREを設立。 PyCon JPにもボランティアとして活動しています。合同会社LaLoka Labsの代表。