システム設計の大切な工程

システム開発は、楽しいものです。

「こんな機能も作れる。」 「ここも自動化できそう。」 「せっかくだから認証画面も自分たちで作ろう。」

そんなふうに考え始めると、開発するものはどんどん増えていきます。

でも、システム設計には、もう一つ大切な工程があります。

「本当に開発が必要か」を考えることです。

エンジニアリソースを、本当に価値のあるところへ

開発は、目的ではありません。

ユーザーに価値を届けるための手段です。

だからこそ、エンジニアの時間は、本当に価値を生む部分に使いたい。

例えば、

  • 業務フロー
  • UX(ユーザー体験)
  • データ設計
  • ビジネスロジック

これらは、そのサービスならではの価値です。

エンジニアが時間をかけて磨くべき部分でもあります。

「作ること」より、「作る必要があるか」を考える

一方で、

  • SMS送信
  • ワンタイムパスワード
  • 音声認証

これらは、多くのシステムで共通して必要になる仕組みです。

もちろん、自分たちで実装することもできます。

しかし、そのためには通信事業者との接続、送信制御、エラー処理、運用、仕様変更への対応など、サービス本来の価値とは別の課題にも向き合うことになります。

ここで一度、立ち止まって考えてみてください。

「これは、本当に自分たちが作るべきものだろうか。」

その問いを持つだけで、設計は変わります。

すでに磨き抜かれた仕組みという選択肢

通信や認証のような共通機能は、すでに多くのエンジニアが長い時間をかけて磨き続けているサービスがあります。

そうした仕組みを活用することで、自分たちは自社サービスならではの価値づくりに、より多くの時間を使えるようになります。

それもまた、優れたシステム設計の一つの選択です。

Engineering Time

エンジニアの時間は、限られています。

だからこそ、本当に価値を生む場所へ。

それが、このシリーズでお伝えしたい「設計の考え方」です。

横山 愛子

横山 愛子

顧客支援及び運営担当

2014年1月に入社。関西外国語大学卒業後、貿易商社での勤務、オンラインストアの立ち上げ、運営、15年に亘る海外在住経験あり。幅広い視野を持って、お客様とのコミュニケーションに努めたいと思っております。