🔐 SMS認証 vs SNS認証:どちらが本人確認に向いている?

オンラインサービスで本人確認の方法を選ぶ際、
よく検討対象となるのが SMS認証SNS認証(例:LINE) です。

どちらも便利ですが、実は「確認できる情報」と「本人性の強さ」が大きく異なります。
この記事では、それぞれの特徴を比較し、どんな場面でどちらが適しているかを解説します。


💬 SNS認証(例:LINE)は“電話番号の本人確認”ではない?

SNS認証は、ユーザーがすでに利用しているSNSアプリ(LINEなど)でログインを行う方式です。

ただし、誤解されやすい点があります。

  • LINEアカウント作成時には電話番号による認証があります
  • しかしサービス側は、ユーザーの電話番号を直接確認することはできません

つまり:

「LINEでログインできる = この電話番号の持ち主である」
とは 限らない のです。

番号を変更してもLINEアカウントは継続利用できますし、
SIMなし端末でLINEアカウントを保持しているケースもあります。


📱 一方のSMS認証は“電話番号の所有”を直接確認できる

SMS認証はサービス側が指定した番号にSMSを送り、
ユーザーがそのメッセージを受け取ることで 電話番号の保有者であることを確認 します。

これは紛れもなく「本人確認」としての強度が高い方式です。


🧩 比較表:SMS認証 vs SNS認証

項目 SMS認証 SNS認証(例:LINE)
確認できる情報 電話番号の所有 SNSアカウントの所有
電話番号の裏付け ◯(ユーザーが受信) ✕(サービス側に番号は開示されない)
本人確認の強度
利便性 コード入力が必要 高(ワンタップログイン)
インターネット接続 不要(電話回線で受信可) 必須
番号変更時の影響 要再認証 アカウント継続可能
向いている用途 本人確認・セキュリティ強化 通知・既存顧客向け連携

💡 どう使い分けるべき?

🔹 初回認証・アカウント作成

SMS認証が最適
電話番号の所有確認が行えるため、真正性が高い。

🔹 その後の通知・コミュニケーション

SNS認証やSNS連携(例:LINE)を併用
利便性が高まり、ユーザー体験が向上。

🔹 SMSが届かない場合

前回の記事(Vol.2)の通り、音声通話認証が代替手段として有効。


📝 まとめ

  • SNS認証は便利だが、電話番号の本人確認には向かない
  • SMS認証は「番号の所有」を直接確認できるため、本人確認として強度が高い
  • 初回はSMS、以降はSNS連携という ハイブリッド構成 がもっとも実用的
  • ユーザー環境によりSMSが届かない場合、音声通話認証を組み合わせることでカバー可能

関連リンク


※「LINE」は、LINEヤフー株式会社の登録商標です。

横山 愛子

横山 愛子

顧客支援及び運営担当

2014年1月に入社。関西外国語大学卒業後、貿易商社での勤務、オンラインストアの立ち上げ、運営、15年に亘る海外在住経験あり。幅広い視野を持って、お客様とのコミュニケーションに努めたいと思っております。