堀江大輔氏: 『個性というものは、軽視されがちである』


Twitterで @diceとして知られる、堀江大輔氏は現在、チケット販売プラットフォーム Peatixのエンジニアリング・VPを務めています。 堀江氏の、テク業界のこれまでの歩みには、Amazonや Yahoo、 Six Apart、 Cookpad に Github といった、大企業の名前が連なります。 堀江氏は、我々の、プログラマーやプログラミング、そして一般的な業界についての意見を求めた、 メールによる質問に、親切にもご回答くださいました。

Daisuke Horie

どのように、プログラミングや、ソフトウェア開発を始められましたか? いつのことだったかは、記憶されていますか?

私がプログラミングを始めたのは、小学生の時でした。何かのコースで、BASICを学んだのです。 でも、基本的な構文を覚えただけでした。 何十年も経ってから、インターネット企業でプロダクト・マネージャーを務め、 インターネットの奥にある技術について、学びました。プログラミングについて、ついに学んだのは、 2012年に友人と立ち上げを行ったときでしたね。

その分野での仕事には、どのようにして就いたのでしょうか? 同僚からの勧めがあったのでしょうか、 それとも、旧式に、求人広告などからだったのですか?

最初の仕事は、東京のテレコム企業での、マーケティングでした。その後、ローカリゼーションのプロジェクト・ マネージャーとして、数年間働きました。テクノロジーにほんとうの意味で関連した仕事に初めて携わったのは Amazonでの、プログラム・マネージャーとして、でした。この仕事は、求人情報をみて、 応募しました。

初めての仕事は、ソフトウェアの開発者として、キャリアの道筋をつけるのに、重要だったと 思いますか?どのくらいの期間、その仕事についていたのでしょうか?

私は、仕事というのはその経験の中から学び、スキルを磨く機会があるというのが重要であると、 考えています。しっかりとした、トレーニング・プログラムがあったり、自ら実践できる経験の 多い会社が重要だといえますね。  

私は、ここ最近のしごとにつくまで、よく仕事を変えてきました。平均で、ひとつの仕事に ついていたのが、1年くらいですね。最初の頃に、別の企業で働いたことで、インターネットの違った局面での 経験ができました。Amazonでは、eコマースについて学び、 Yahoo! JAPAN では、検索について、そして Six Apart では、消費者発信メディア(CGM)やソーシャルメディアについて、学びました。

日本のソフトウェア開発について、どう考えますか?市場には、他の国と違いがあると思いますか?

私が知っているのは、日本とアメリカだけです。数字がはっきりしていますが、ソフトウェア開発者の 給与は、アメリカより、日本の方が少ないですね。 しかし、日本の年収自体が、全面的に低いですから、おそらく、引き上げが必要ですね。

この職業は、他の伝統的な職業に対して、低いと考えられていると思いますか? 技術開発者というものは、安月給で、長時間労働、等、ひどい扱いを受けているというコメントを よく目にするのですが

ソフトウェアの開発者の大半が、安月給で長時間働いていると、言わざるをえませんね。 でも、ちゃんとした報酬を受けている開発者もいます。 しかし、ソフト開発者にとって、年収が全般的に低いとかいうことが問題ではなく、日本が 労働者の労働力や、健康的に生きる、ということに対してもっと協力的になる必要があると思います。

開発者たちが、この職業をもっと重んじられるようにしていくべきである、と考えますか?

ソフト開発者は、安い仕事を拒否するように、すべきですね。また、自らの技術を磨き、 もっと前向きに、より給料の良い企業でのポジションへと、移っていくべきですね。

この業界で仕事を続ける、魅力はなんでしょうか?

テクノロジー業界というのは、当然、常に新しいことが起こり、新しく学ぶことがあります。 私は、どんどん学んで行かねばならない業界での仕事を、楽しんでいます。

始めた頃の自分に何かアドバイスするとしたら、なんといいますか?

コードの書き方を早めに習得するように、助言するでしょうね。何度も挑戦したんですが、 コーディングを習得するためだったら、なんだってしたと思います。

最も一緒に仕事をしたい、と思うのは、どんな開発者でしょうか。

思慮深く、よく気が付き、共感の出来る同僚と、ともに働くのが好きですね。 個性というものは、軽視されがちだということを理解するに至りましたが、 同僚における重要な要素だとおもいます。

コトは、起こります。サーバーがダウンする、ものは壊れる、そして開発者やエンジニアたちは、 問題の解決方法を探すわけです。何か悪いことが起こったときに、その開発者と一緒にまた仕事をしたい、と、 思えるかどうかは、とても重要なところですね。

現在、仕事とは関係のないオープンソース・プロジェクト等をしていますか?もししているとすれば、 それについて、また、どうしてそれを始めたのかについて、教えてください。

今は、していません。

子供も、コーディングを学ぶべきだと思いますか?

子供がコーディングをきちんと学べれば、とても重要で役に立つ技術であると思います。 日本が、どうやって、全ての学生たちにコーディングを教えるプランを立てるか とても興味がありますね。

このインタビュー欄に登場してほしい、あなたの賞賛するような仕事をしている開発者 のお名前を挙げてもらえますか?

今は、思い浮かびませんね。

イクバル・アバドゥラ

代表者取締役

1997年に来日。佐賀大学の理工学部を卒業しヤフー株式会社、アマゾン株式会社を経て2007年に株式会社Xoxzoの前身である株式会社MARIMOREを設立。 PyCon JPにもボランティアとして活動しています。