The Institute for the Futureは、2013年には 2020年までに必要とされるスキルに関する研究を発表していました。 その内容は、その頃すでに頭角を現していた、2020年には確固となるであろう「新しい時代」に適応する 新しい世代の労働者の準備を開始することでした。
この研究で、労働力のパラダイムシフトに責任を持つ6つの主要な動因を指摘し、 それを元にした、この新しい環境で必要とされる重要なスキルを10件、唱えています。
“MSワードが使えます…では、ゼンゼン足りない時代が、もうそこまで来ています。”
ここでいう「将来」まで、あとほんの2年ですので、 本当に自分自身が、この波に乗り切れているか、今一度セルフ・チェックを行ってみましょう。 まず、ここでは、この「能力」の最初の5つを、ご紹介しますね。
あなたは、このうちの幾つのスキルを持っていますか?
1. 理解しやすい表現力:
機械化のスピードが上がっている世界では、AIを使って、何百というタスクをこなすことが普通になります。 未来の労働者が、表現されているものの重要性を理解する、より高度な能力を発揮することは、すでにご承知のとおりです。 ただ重鈍に知識を取得するかわりに、これはむしろ、クリティカル・シンキングであると考えましょう。
**2. 社交的知能: **
上記「理解しやすい表現力」のように、感覚もまた、人工知能にはまだ及ばない分野です。 社交的知能のある労働者なら、ことばの選び方や、トーン、ジェスチャーから、周りの人の気持ちを素早く察知できます。 共同作業や、関係構築をスムーズに行うための、重要なスキルとなります。
3. 斬新かつ適合的な思考:
グローバルなオフショアリングと、オートメーションの増加のため、 世界中にミドル・スキルのホワイトカラーとブルーカラーの雇用機会が増えるに従って、 雇用者がスペクトルの両端に集中するようになりました。 一方は、高技能、高賃金の技術職および管理職、他方は、低技能、低賃金の、例を挙げるならサービスやパーソナルケア のような手作業です。 両者に共通点して言えるのは、状況に適応する必要性、つまり、その瞬間に迅速に適応して対応する能力です。 説得力のある法的議論を書いたり、いくつかの食材から新しい料理を作り出したり、どちらにも斬新な思考と適応性が必要です。
4. 異文化間のコンピテンシー:
リモートワークとグローバル規模な企業の台頭には、極端に異なる文化環境同士が衝突する傾向があります。 絶え間なく変化している文化的環境で働くことのできる能力、というのは、自分の能力が、その時点で最も適している場所であればどこでも自由に、 ローミングすることができる、これまでに類を見ないほどの多様なチームとのやり取りが期待される、未来の労働者にとって必要なスキルといえます。
5. 計算的思考:
人工知能の急激な増加は、記憶に新しすぎますね。 これは利用可能なデータが指数関数的に増加することを意味し、この情報を理解するために、計算的な思考というスキルがさらに必要となる、ということです。 つなりはさらなる、腕力勝負・ブルートフォースから分析スキルへの移行となるわけです。
来週は、さらに5つ、未来の労働者に必要なスキルをご紹介しましょう。