世界の変化は速くて、リモートワークは、もはや流行りでも、誰かの人生のワンステージでもありません。 所定のオフィスへ通勤しない働き方は、地理的に隔離されているというバリアを突き抜け、世界と手をつないだ世界の一部となっていて、 人々はすでに、このライフスタイルがもたらす利点だけでなく、初めは気づかなかったような難関があることにも、気づき始めているのです。

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、我々Xoxzo は、 リモートワークに賛同した主唱者となりたいと考えています。しかし、仕事上でも個人的な生活面でも、ベールから見え隠れする 新しい局面の問題点については、こぞって取り上げたいとも思っています。

最近公開されたState of Remote Work report for 2018/リモートワークに関する報告書/2018年版では、回答者の直面する3つの大きな問題点は、「孤独感」「コミュニケーション」そして「家庭環境内の雑念」でした。

「愚痴を言うなら、さっさとオフィス勤務にもどりなさい」というのではなく、われわれは、ここXoxzoにおけるこの問題点への対策について、チームの意見を まとめてみました。 ちょっと、見てみませんか。

1) チーム・Xoxzoのみならず、どこのリモート・ワーカーでもそうですが、大半が仕事をする主な場所として、自宅を選んでいるようですが、 社交的なつながりを感じられる環境と、至便のバランスを取ることは、とても重要なのです。 喫茶店や、コーワーキング・スペースなどで仕事をする人がいるのは、そのためなのですね。 ノマド志向で仕事をする人たちと席をともにし、または友人と一緒でも、仕事の詳細ではないことを話す相手がそばにいることで、 孤立しているという感覚から逃れられるだけでなく、それまでの概念をリフレッシュし、考えをクリアにして、仕事を再開できるようになるのです。

提案:あなたの街の素敵な喫茶店を探してみましょう。そして、友人を誘ってみましょう。

remote “毎日3時間も通勤に使ってたときのこと、覚えてる?”

2) オンラインでのおしゃべりは、生で話すのとは、どうしても違った感覚や反応があるのは否めません。 それでも、カメラとマイクを使うと、オフィス環境とかなり近づくことが出来ます。 これは、私達の人生の何においても言えることですが、練習を重ねると、どんどん楽になります。 もっと頻繁に、カメラを使うようにしましょう。 職場の仲間と、問題について話し合うだけではなく、もっと気軽におしゃべりすればいいのです。 インターネット接続が、皆を困難に陥れてやるとどんなに主張しているときでも、誰かの発する話し方のリズムを 理解していれば、そういった会議や面会が、スムーズに運ぶものなのです。

提案: “watercooler/水飲み場” チャンネルを企業内に設けて、もっと様々なトピックでおしゃべりしてみましょう。

3) 「雑念」についての文句を始める前に、まずは振り出しに戻って、何が本当の雑念なのかを考えるべきです。 家族への配慮や気遣いをすることが、仕事中の「雑念」だというのでしょうか。それとも、Facebookの取るに足らない アップデート通知をチェックしていることが「雑念」でしょうか。人間というものは、自らの癖よりも、つい他人のことを 責めてしまいがちですね。 20分間仕事の手を休め、家族と過ごすのは、後にも残る経験となりえますが、ネットサーフィンや、スマホをチェックしたりする ほんのすこしの時間の累積というのは、言うまでもなく、何にもならない時間ですね。

提案: あなたの「雑念」を書き出して自己チェックしてみましょう。 重要性の低いものには厳しく、反対に意味のあるものには、愛情を持って接しましょう。

remote “ごめんね、いまちょっと、ウェブで誰かが面白キャットを載せたから、そっちは向いてられないの”

イクバル・アバドゥラ

イクバル・アバドゥラ

取締役

1997年に来日。佐賀大学の理工学部を卒業しヤフー株式会社、アマゾン株式会社を経て2007年に株式会社Xoxzoの前身である株式会社MARIMOREを設立。 PyCon JPにもボランティアとして活動しています。合同会社LaLoka Labsの代表。