オープンソース助成金
今年も、春はやってきたと思ったら駆け抜けていき、2019年度の助成金受賞者の発表の時がやってきました。
Xoxzoの 年次オープンソース助成金 って何? とおっしゃる方は、 昨年の助成金開始のブログをぜひご一読ください。
2019年度の 助成金付与者
2019年度は、Xoxzoのエンジニアチームが選ぶこのオープンソースプロジェクト助成金に 2,000米ドルを予算計上しました。結果、総額1,980ドルを付与することができました。
Fabric
Fabric へは、管理を行っている Jeff Forcierの、寄付金ページより、 350米ドルを寄付しました。
Fabric は、ハイレベル Python (2.7, 3.4+) ライブラリで、 SSHからリモートでシェルコマンドを実行できるように設計されています。 Xoxzoでは、スクリプトのデプロイ時に、Fabricを広く利用しています。
Sphinx
現在、Sphinxのメイン管理者である tk0miya さんへ、日本円で30,000円を寄付しました。
Sphinx は気の利いた美しいドキュメンテーションんを簡単に作成できるツールです。 もともとは、Python community から始まっており、今では様々な他プロジェクトへと用途が広がっています。 XoxzoのAPIドキュメンテーション の生成に使われており、その能力は実証済みです。
httpie
このプロジェクトを運営している Jakub Roztočilさんへ、 350米ドルを寄付しました。
HTTPie は、たやすくデバッグしたりHTTPサーバーやRESful APIs、ウェブサービスへのインタラクトが行えるよう、 ひとつの http command で構成されています。 Xoxzoのエンジニアが、APIのエンドポイントのテストをしたり、HTTP接続関連のトラブルシューティングに 広く活用しています。
Pelican
プロジェクトを管理している、Justin Mayer さんを通じて、250米ドルを Pelican Dev Team へ寄付しました。
Xoxzoでは、本ブログにて Pelicanを使っています。 というのも、データベース不要でメンテナンス労力を減らす、サーバーのサイドロジックが 使いやすいからです。
Django Software Foundation (DSF)
おしまいに、Django Software Foundationへ 750米ドルの寄付を行いました。
Django は、ハイレベルな Python ウェブフレームワークで、素早い開発と、整ったプログラム的デザインを 促進します。 Xoxzoでは、設立当初から Django を使い続けて10年以上を数えます。進化を続け、どんなウェブ開発プロジェクトにも 強固な基盤を築いてくれる、実用的なフレームワークであることを実証しています。
その他、助成を行いたかったにもかかわらず、出来なかったもの
Xoxzoチームが助成先候補にしていたプロジェクトがあと数箇所あるのですが、 残念ながら、ウェブサイト上に寄付の受付窓口が明白に示されていなかったり、 管理者へ連絡するも、お返事をいただけなかったものがありました。
その中には、こういったものがありました。
- django-queue
- SwitchIO
- django-nose
- nose
- mysqlclient
- baker
ではまた来年。
2020年の助成金受賞者もぜひご一読ください。
P.S: Beth Kanter のオープンソースサムネイルに感謝。