ある日、_リモートワーク中の健康上のメリット_についてもらした誰かの一言が、その本題からどんどん離れて続いていくほどの活発な議論を引き起こしました。
Xoxzoは100%リモートワーク企業ですので、白熱した対面トークではなく、コミュニケーションツール slackを通じたものだったのですが、 チームがそれぞれの視点から「自宅で仕事をすることによる、容赦ない副作用」についてどんどん意見を述べました。
さて、リモートワーキングで、わたし達を悩ませているのは一体何でしょうか?
1. 問題点:家とオフィスの境界線がない!
- 家族の期待
リモートワーク初心者は、家族の理解を得るのが難しい、と思うかもしれません。ずっと家にいると、あれこれ用事をいいつかられがちですよね。 家にいること = ”仕事中ではない” と考えるのが、まだまだ普通のことのようです。
- 仕事スイッチを消せない
自宅オフィスという仕事場からは離れることがないため、一日の終りに仕事スイッチを消すのが難しいかもしれません。 空間の変化もなく、心理的に仕事から離れさせてくれる通勤時間という名の儀式もないので、帰宅して家族に顔を合わせる前に、職場で感じるストレスなどの感情を処理できないのです。
- 子どもたちが仕事ストレスを経験する
意見の対立する同僚と激しく議論したり、行き詰まった問題を解決しようとつい壁を蹴ったり叩いたり、キーボードに当たったり。模範に慣れないモードのあまり褒められない行動を、子どもたちが目の当たりにするかもしれません。
- 仕事と家事のマルチタスク
仕事スイッチを消すことができないと、マルチタスクマシーンになることも。カスタマーサポート職では、夕方5時の就業時間を過ぎても、緊急の対応が必要になることがあります。そうすると、夕食準備、子育てと仕事を同時にこなすことになるのです。子どもたちがその日の話をするのを聞きながら、食事の支度中のダイニングテーブルにパソコンが置かれている、というふうに。
解決方法:
- 家族へのブリーフィング
チームXoxzoの大多数が、家にいるのだけれども仕事中なのでお邪魔は無用であることを、大切な家族へブリーフィングする必要性を感じています。
- スイッチを見つける
スイッチを探すには努力が必要ですが、ちょっとしたことで見つかることがあります。例えば、散歩をしたり、お気に入りの曲を聴いたり、熱いお風呂に入ったり、はたまた瞑想してみるのも良いヒントになるかもしれません。
- 仕事人生にさらされる子どもたち
実は、完全に悪いこととは言えないのです。リモートワークをしている家族がいなければ、子供が大人たちの仕事風景を見れるチャンスなんてめったにあるものではありません。子どもたちだって、いつかは大きく育って仕事をすることになるのですから。
- 優先順位を柔軟につけることを学ぶ
家でいくつかの役割がある場合、切り替えという才能がより重要になります。タスク管理ツールで優先順位を確認し、より効率的にタスクを完了していけるように仕事時間を複数のタスクに振り分けていくのです。
2. 問題点: 稼働時間と休憩時間の境界線がはっきりしない!
稼働時間と休憩時間の境界線がはっきりしないということは、きちんと自己コントロールを図らなければ、より強いストレスへとつながってしまいかねません。 通勤時間やオフィスでの時間のムダが省けることで得られた自由時間と自分の生活のバランスを取るのにはコツが必要で、超過勤務や過労へつながることもあります。
解決方法:
普通は仕事に使うことの多い管理表や追跡ツールを、人生の幸福に必要不可欠な部分に使って、このアンバランスに対抗する人もいました。自宅で働く環境にも似通った部分があるからです。 例えば、バランスの良い食事をとっているか、インスタント食品などに偏っていないか、運動不足にならないようどのくらい体を動かしているか、などを追跡シートで管理していくのです。
3. 問題点: 同僚とのコミュニケーションにおける妥協!
はっきりと描けない、まだぼんやりとしたアイディアを、テキストチャットや音声、ビデオ通話で表現するのは難しいこともあります。 紙と鉛筆を使って、「頭を突き合わせて」話し合う必要性を感じたりもするのです。
同期できない作業時間もあります。
同僚からの反応がすぐにほしいときに時間がかかったり、またその逆も起こり得るのです。
解決方法:
コミュニケーションの意義と使えるツールの利用方法について、よりクリエイティブであるよう努めて言います。そうすることで、時間の使い方を予見でき、チームが守りやすいスケジュールを前もってお膳立てしたコミュニケーションをとれるのです。
4. 問題点: なかなか人と会えない!
リモートワークは、生活の中で、人と人のふれあいが少ない、と言えるかもしれません。定期的に決まって合う人もおらず、対面で話をすることもとっても少なく、ただパソコンの画面を凝視しては、サイバースペースに飲み込まれていく日々なのです。 外の世界から阻害されている、と感じたり、新聞を読んだりTVのニュースを見たりしない人にとっては、世界で起きていることを知り得ないのでは、と不安になったりするかもしれません。一人暮らしをしている人にとっては、仕事も独り自宅でしていることは、不健康で社会生活を妥協することに繋がりかねません。
解決方法:
子を持つ親であれば、保護者の会や、子供の学校でのPTA活動でボランティアをできる可能性があります。 逆に独身であれば、できる限りカフェやコワーキングスペースで仕事をすることができるでしょう。 例えば、 日本フリーランス女性の会 のようなグループは多くあり、物理的に対面する機会を持てるコワーキング・パートナーを探すことができます。
5. 問題点: ホームオフィスの人間工学!
職務に合った机やイスがないと、健康上の問題を引き起こしかねません。 ちょっとダイニングテーブルに腰掛けて、手近にあるイスか何かで仕事をしたりしますよね。 見合った環境の整っていない自宅での仕事を日常的に続けていると、長期的に腰痛を引き起こしたりもするものです。
解決方法:
Xoxzoのチームには、人間工学に基づいたオフィスチェアが自宅にも必要だと考えている人もいました。 姿勢に対する意識も、習慣として育てていくと良いことなのです。 また、30分くらいごとにアラームを設定して、同姿勢を長時間継続しすぎることのないように、休憩を取りストレッチを行うのも良いでしょう。
最後に
チーム・Xoxzoの個人的な経験レポートは以上です。
テレワークの増える今、あなたのレポートをお聞かせください。下記にコメントを頂ければ嬉しく思います。